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三月の映画レビュー

映画レビュー@木下

 

意図はしていなかったのですが、昨日から二日間で鑑賞した映画が、

いずれも子役が輝いている作品でした。

今回鑑賞した、ジャンル違いながらも子役が素晴らしい作品をいくつかレビューします。

 

※各作品、人物に対する表現や見解等は、勝手な個人的感想ですのでご容赦ください。人物に対しましては、敬称を省略させていただく事が多いですが、こちらもご容赦ください。また、本文中に一部ネタばれがありますので、作品をまだご覧になられていない方は十分にご注意ください。

 

 

一つ目は、 『禁じられた遊び』 (1952年 ルネ・クレマン監督)

言わずと知れた反戦映画の金字塔です。

 

第二次大戦下のフランス。 戦闘機の攻撃により両親と愛犬を一度に失い、一人彷徨う幼い少女。

彷徨っているところで出会った少年ミシェルの家に身を寄せる事になります。

幼く無垢な少女ポレットは「死」という概念自体を理解することが出来ずにいます。

ただ純粋に少女の願いを叶えてあげたい少年は、少女と二人で「お墓遊び」という禁じられた遊びに没頭します。

やがてその禁じられた遊びは大人達の知るところとなり、大変な騒ぎになるのですが、

その実、大人達は隣人同士がいがみ合い、国や民族は戦争という禁じられた遊びで

お互いのことや罪の無い人々、子供たちを傷つけているのです。

 

あの誰もが知るギター曲。 亡くなった叔父がよく弾いてくれたのを想い出します。

少女ポレットが、人混みの中に消えていくラストシーンが切ないです。

 

 

二つ目は、 『おおかみこどもの雨と雪』 (2012年 細田 守監督)

子離れ、親離れがテーマのアニメーション作品です。

同監督の「時をかける少女」「サマーウォーズ」がとても良かったので、期待をしたのですが、

作品としては、これら2作品に及ばなかったかなと・・・・。

 

でも、二人の ”おおかみこども” はとても可愛かったです。

特にお転婆な姉の ”雪” の幼少時(声:大野百花)がとても愛らしいです。

 

 

 

次は、 『キック・アス』 (2010年 マシュー・ヴォーン監督)

R15指定につき、ご注意ください。

 

物語は特殊能力や財力等なにも無い普通の少年が、ヒーローに憧れ、自らスーパーヒーローになって

正義のために闘うというものです。

主人公の他に、妻の復讐を果たす為に、自らとその娘を戦闘兵器に育て上げた父娘が活躍します。

幼い娘をその様に育てるなんて酷いなと思いますが、

物語やそれらの設定は、はっきり言ってどうでもいいです。

 

この少女ミンディ、またの名を「ヒット・ガール」が最高 !!

彼女の活躍がとても痛快です。

主役を喰っちゃってるとかのレベルではなく、

はっきり言って、「ヒット・ガール」の活躍を観るためだけの映画です。(言い過ぎか….)

演じるのは撮影当時11歳のクロエ・グレース・モレッツ。

本作で一躍注目をあびた彼女には、「タクシードライバー」のジョディ・フォスターや、「レオン」

のナタリー・ポートマンのように女優として成長していくのでは、と期待をするのですが・・・。

 

現在彼女は16歳。6月の全米公開に向け「キック・アス2」の撮影中だそうです。

成長した ”ヒット・ガール” の姿には期待以上に不安も・・・・。

公開を待ち、見届けたいとは思います・・・。

 

 

 

そして最後に 『ペーパー・ムーン』 (1973年 ピーター・ボクダノヴィッチ監督)

とても良い作品です。

 

ケチな詐欺師のモーゼ(ライアン・オニール)と

母親を亡くし身近に身寄りの無い少女アディ(ティタム・オニール)。

モーゼは行きがかり上、アディを遠方に居る唯一の親類である叔母のもとへ届けることになります。

二人は本当の父娘である可能性もあるし、そうではないかもしれない関係。

モーゼは責任ある大人として少女を叔母のもとに送り届けると思いきや、

すぐに少女を一人で列車に乗せて立ち去ろうとします。

しかし、とても頭のきれるアディは、モーゼについて行ける様に仕向けます。

きれもののアディは、モーゼの商売(詐欺。もちろん犯罪)でもその才を発揮し、

二人の間の信頼は、どんどんと増していきます。

 

タバコをふかしたりと、子供の可愛さを前面に出すキャラクターではないアディですが、

時折見せる笑顔に女の子らしい可愛らしさも見せます。

道中、踊り子の女性に夢中になり、駄目になりそうなモーゼを

策を講じて目覚めさせたりする件には、

自分の男を他の女に盗られまいとする女性としての一面すら感じます。

 

実際の父娘であるライアン・オニールとティタム・オニールの共演である事も背景に、

最後までモーゼとアディが本当の父娘であるのか否かをハッキリさせないところが良いですね。

 

(ティタム・オニールは後に「がんばれベアーズ」にも出演していますが、私はTV版の方の印象が強いです。キャッチャーのエンゲルバーグやバターメーカー監督のことを「おい!腐れバター」なんて呼んでいた生意気でやんちゃな男の子(名前は忘れました)がお気に入りでした。いやぁ懐かしい)

 

そしてラストシーン。

一生懸命にモーゼを追って駆けてくるアディ。

普通(?)のお話しならモーゼがアディを抱き上げて終幕といきそうですが、

そうではないのがこの二人、この作品の素晴らしいところです。

 

おすすめの作品です。

 

 

今回は子役に注目の作品をいくつか紹介しましたが、次回は笑えること請け合いの作品を一つ紹介したいと思います。

それでは、失礼します。

 

 

 


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