またまた映画レビュー
映画レビュー@木下
ここ最近、映画レビューの投稿割合が増えてきちゃってますが、今回も映画レビューです f(^_^;
※各作品、人物に対する表現や見解等は、勝手な個人的感想ですのでご容赦ください。人物に対しましては、敬称を省略させていただく事が多いですが、こちらもご容赦ください。また、本文中に一部ネタばれがありますので、作品をまだご覧になられていない方は十分にご注意ください。
前回予告した笑える作品を一つ。 『サボテン・ブラザーズ』(1986年ジョン・ランディス監督)
好き嫌いがはっきりと分かれる作品だと思います。
くだらないコメディーは嫌いという方には、まったく受け入れられないかと…。
私は大好きな作品で、笑える映画をいくつか挙げろと言われれば、1~2番目には思い出す映画です。
主演はアメリカのTVコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で名を馳せた、
スティーブ・マーチン、 マーティン・ショート、 チェビー・チェイスの3人。
物語は、西部劇のヒーロー「スリーアミーゴス」として活躍していた3人の映画俳優が、
本物のガンマンと勘違いされて、盗賊団の襲撃に苦しむメキシコの村に救世主として迎えられるお話しです。(結果、村を救う)
全編を通してこの3人、「スリーアミーゴス」がくだらないけど、とても愉快。
とにかく笑えます。
『踊る大捜査線』の北村総一郎、斉藤暁、小野武彦の3氏を称しての「スリ-アミーゴス」は本作が元です。
笑い転げて観ていた娘に「この話は、『七人の侍』が元になってるんだよ」と伝えると、
「ふ~ん」
これは観せるしかないという事で、強制的に鑑賞させました。
『七人の侍』 (1954年 黒澤 明監督)
上映時間が3時間27分にもなる作品ですが、もう何度観たでしょう、大好きな作品です。
以前に黒澤作品にハマッて、片っ端から鑑賞した時期がありました。
私がまだ黒澤作品を観た事がなかった頃に、同監督に持っていたイメージは、
カメラに写らないセットの細部や小物にまで徹底的にこだわったり、邪魔という理由で
民家の二階部分を撤去したり等、様々な逸話から「徹底した完璧主義者」というものでした。
が、 実際に作品の数々を観ると、
時に不自然にも見える演技演出や、脇役の群集の言動(演出)、不必要にさえ思えるカットや、
必要以上に長回しのカット等が稀に現れて、
正直「あれ?」て思ったのも事実です。(生意気言ってすみません)
本作でも時代的に致し方ないのかもしれませんが、録音状態が悪いのが残念です。
台詞が殆んど聞き取れないのに苦労します。
しかし、それらを差し引いても素晴らしい作品の数々である事に疑いの余地はありません。
でも、黒澤監督の作品は(カラー以前)白黒時代の娯楽作品に尽きるなとも思います。
「七人の侍」に戻りますが、
個性豊かな七人の侍たち。
中でも志村 喬 演じる島田勘兵衛がすごく格好いい!!
凄腕だけど寡黙な久蔵(宮口精二)もしぶいです。(ルパン三世の次元大介みたいな感じ)
雨中の決戦のクライマックスに向けてどんどん盛り上がり、
上映時間の長さを感じさせない傑作です。
鑑賞前に家内が娘に対して、
「三船敏郎がシブくて格好いいよ。三船美佳さんのお父さんだよ」と伝えておりました。
私も同意見ですが、本作の前に娘に対し、その情報は大丈夫かなぁとも感じていました。
というのも、三船敏郎が演じる菊千代は七人の中でも異色の破天荒なキャラクターだからです。
案の定、菊千代が画面に登場すると、
お尻丸出しのふんどし姿で、滑稽な振る舞いで飛び回るその姿に娘は、
「こ、これ? お、おしりぃー!! し、しぶいっ! これは、しぶい~!!」と笑い転げていました。
氏の名誉を守るため、強制的に『用心棒』(1961年)と『椿三十郎』(1962年)も鑑賞させました。 (この二作品も大好きな映画です)
うーん。やはり三船敏郎はしぶい!!
私のなかでは今のところ、
時代劇といえば白黒時代の黒澤作品か、山田洋次監督の藤沢周平シリーズがベストです。
もっと書きたい事がありますし、他にも沢山書きたい作品があるのですが、
また長文になりましたので、今回はここまでにします。
以前予告した作品や、初子さんにリクエストいただいているアクション作品はまた次回以降に。
それでは、失礼します。
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